ファクタリングを装った詐欺
昨今、ファクタリング会社を装った悪徳業者が数を増やしています。
こうしてファクタリングの情報を収集していると、詐欺被害に関する情報を目にすることも多いため、ファクタリングの利用に不安を覚える方も少なくないのではないでしょうか?
資金調達に奔走する事業者を陥れようとする、悪質な手口をご紹介します。
ファクタリングの利用を検討している事業者の方は、必ず詐欺被害の手口を確認しておきましょう。
詐欺の手口
早速、どのような詐欺行為が横行しているのか確かめてみましょう。
良い条件に見せかける
利用者がファクタリングの手数料相場に詳しくないことを利用した手口です。
手数料が低く提示されていたので、契約したら相場よりも高い手数料だったというケースです。
本来10~30%が相場である2社間ファクタリングを10%以下と謳い、利用者を募っていることがあります。
この手口に騙されないようにするには、手数料の相場をある程度把握しておき、相場から大きく外れた手数料を提示している会社を利用しないようにすることが大切です。
審査後にあと出しの手数料
一般的なファクタリング会社であれば、取引先のことをJICC(日本信用情報機構)やKCS(全国銀行個人信用情報センター)などの信用機関を通して調査を行います。
しかし、悪徳業者のほとんどはしっかりと審査をすることはなく、何らかの理由をつけて後出しで手数料を引き上げようとしてきます。
また、審査結果から見積もりを作成する際に本来かかるはずのない様々な費用を上乗せして提示してくることがあります。
分割払いを提案してくる
法外な手数料や不要な費用などで入金額を減らされてしまえば、資金繰りの改善は見込めるはずがありません。
悪徳業者は最初からそうなることを見越しており、その上で支払いの分割や融資を提案してきます。
ファクタリングは利息制限法に適用されないため、通常ではありえない金利を設定できます。
こんな状況が続けば、分割払いも厳しくなってきます。
分割払いが追いつかなくなると、支払期日の延長するを意味するジャンプを勧めてきます。
とてもじゃないけど支払えない…
他の支払いを優先した…
といった思いからジャンプを選択してしまう利用者が多くいらっしゃいますが、ノーリスクで期日を延長できるわけではなく、高額な手数料が加算されます。
こういった連鎖が積み重なり、返済地獄に陥ってしまいます。
業者選びの大切さ
ファクタリング業界の参入障壁が低いため、中には悪徳業者が紛れ込んでいる可能性があります。
銀行やクレジットカード会社などの企業は貸金業と定められており、国や法による管理の中で各種サービスを運用しています。
一方で、ファクタリング業は貸金業に該当しません。
悪徳業者の中にはこうした仕様を利用して、高額請求をしてくることがあります。
詐欺被害に遭わないためには、その手口を知ることが大切です。